講演会公演など

2024年11月24日 (日)

社会人落語会「りんどう」

2024年11月17日(日)です。

地元で開催された、社会人落語の会に行ってきました。
以前から年に数回の定期開催をしていたようですが、行く機会もなくコロナで中断。
今回初めて行きました。
市の小さな集会所に、観客が70~80名。
満席になり椅子を追加するほどの盛況。
会費500円。
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出演者と演目は、以下の通りです。
演目は、私の知る範囲で記載したものです。


・南風亭 我楽:軽石屁
・麹屋 馬こと:小噺、盆踊り(炭鉱節と東京音頭)
・古好亭 志ん|:目黒のさんま
 (仲入り)
・桂 小前治:粗忽長屋
・みやび亭 抜刀:猫の忠信


我楽さん抜刀さんは、上方落語。
見台は小さなもので、自作の折り畳み式のようでした。

馬ことさんは女性の方。
「ここは視聴者参加型です、さぁ皆さん踊りましょう」と熱演。
カルチャースクール「日テレ学院 麹町落語塾」出身とのこと。
ネットで検索。
・全10回で落語を学ぶ
・発表会では高座に上がって一席披露
・入学金16,500円、授業料39,600円
へぇー面白い。今は休講中だそうです。

我楽さんの「軽石屁」は初めて知りました。
上方落語に多い「旅もの」。
相棒が乗る駕籠を担ぐ二人に、大量のオナラをさせようといういたずら。
「軽石は火山の噴火ガスが固まったものなので、その粉を飲むとオナラが出る」という。
文字通りの屁理屈。

「志ん|」はどう読むのか、、、「しんぼう」なのでしょうね。

ベテランの方の定番の演目が多く、観客のノリも良くて、良い雰囲気でした。

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2024年10月17日 (木)

行ってきました「行田寄席」

落語を聞いてきました。
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行田寄席
出演:三遊亭小遊三・立川談笑・林家木久蔵
日時:2024年9月29日(日) 開場13時00分 開演13時30分
会場:行田市産業文化会館ホール
料金:大人 前売券3,500円 当日券3,800円
   小中学生 前売券1,000円 当日券1,200円
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会場の行田市産業文化会館ホールの定員は1027人。
「入り」はざっと五分という感じでしょうか。
この画像は、開演よりかなり前に撮ったものです。
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演目は以下の通りでした。
牛ほめ 三遊亭こと馬
時そば 立川談笑
(仲入り)
竹の水仙 林家木久蔵
鮑のし 三遊亭小遊三

どれも分かりやすい有名な噺です。
林家木久蔵さんの「竹の水仙」は、当初「抜け雀」かと思いました。
良く似ている話ですからね。
この方は「笑点」で有名な林家木久扇の息子さんですからね。
「抜け雀」のオチ「親を駕籠かきにした」を避けているのかも知れません。

三遊亭小遊三さんは「鮑のし」
マクラでは、過去の「笑点」司会者全員のエピソード紹介。
その後、間抜けな甚兵衛が女房に言われるまま大家さんの婚礼に祝いを届ける。
軽めの話を余裕たっぷりに演じていました。

地方のホール落語ですからね。
客層は、私も含め「笑点の人が来るなら行ってみよう」。そんなところでしょう。
大ネタを避けておくのは、賢明かと思います。
四人で二時間ですので、マクラもたっぷり。
ゆったりと噺が聞けるのが、ホール落語の嬉しいところ。


おまけです。
舞台の緞帳には「行田足袋会館」とありました。
ネットで調べると、こちらの開館は1970年11月1日
当時は、この名前だったのかも知れません。
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禁止事項の看板も、味がありますねぇ。
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2024年9月29日 (日)

行ってきました「南こうせつ ラストサマーピクニック in 武道館」

こんなコンサートに行ってきました。
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南こうせつ ラストサマーピクニック in 武道館
・2024年9月23日(月・祝) 開場16:00 開演17:00(20:30終演予定)
・日本武道館
・全席指定 13,000円

入場券は即日完売だったそうで、追加販売の説明図も記録しておきます。
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・1F注釈付指定席A 12,000円
・2F注釈付指定席A 10,000円
・立見 6,000円


さて当日です。
来場者は、約1万人だそうです。
お揃いのハッピやTシャツの人も大勢。
全国のファンが集まっているのでしょう。
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会場は撮影禁止ですが、失礼して開演前にワンショット。
以前のコンサートの観客として「来場者先行予約」で購入したにもかかわらず、2階席の西側。
とは言え、最前列なのが嬉しいところ。
出演者がステージに上がる階段までしっかり見えて、逆に面白いくらい。
5年前のアリスでも、2階の最前列でした。
「最前列=先行購入の優先割り当て」ということなのでしょうか。
・2019年6月7日(金) 行ってきました!!!「ALICE AGAIN 2019-2020 =限りなき挑戦=」その2
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ゲストは、さだまさし森山良子
さだまさしはバイオリンを持って登場して「神田川」
二曲目には「歌詞を知っている方は一緒にどうぞ」と前置きして「北の国から」(^^)
三曲目は「いのちの理由」
私が生まれてきた訳は 父と母に出会うため・・・
しみじみとした名曲ではありますが。
もう少し、明るめの曲をお願いしたかったです。
森山良子さん。
ウィッグの話で笑わせてくれました。

その後数曲をはさんで、シークレットゲスト「ゆず」が登場。
南こうせつさんと練習スタジオが同じで、今日はそこで誘われて来たと語ります。
もちろん僕たちが下の階ですよ。
僕たちも中堅と言われる年になりましたが、こうせつさんに比べれば、まだまだ。
ホストを立てるトークは、さすが。
定番曲「栄光の架橋」「夏色」で、この日最高の盛り上がりでした。

もちろん、南こうせつさんも大熱演。
全国から集まった観客のノリも、さすがという感じです。
20時30分に終演予定でしたが、実際は21時近く。
4時間に近い長丁場。心地良い疲労感。大満足でした。


当日の曲目です。
走り書きのメモを基にしていますので、間違いがあるかもしれません。
ほんの参考としてご覧下さい。

あの日の空よ
夏の少女
ギターを鳴らせ

歌うたいのブルース
男たちよ
サマー・エンジェル
神田川 (南こうせつ・さだまさし)
北の国から~遙かなる大地より (さだまさし)
いのちの理由 (さだまさし)
この広い野原いっぱい (森山良子)
涙そうそう (森山良子)
好きだった人
うちのお父さん
時は流れて風が吹く
栄光の架橋 (ゆず)
夏色 (ゆず)
幼い日に
君といっしょなら
たぬき囃子
男が独りで死ぬときは
夢一夜

あの人の手紙
マキシーのために
夜明けの風
(アンコール)
歌って笑って
満天の星
心の虹
あの日の空よ

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2024年4月23日 (火)

行ってきました!!! 埼玉県川越市「南こうせつコンサートツアー2024~神田川~」

四国から帰った翌日です。

埼玉県川越市で開催された、こんなコンサートに行ってきました。
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デビュー55周年記念 南こうせつコンサートツアー2024~神田川~
・2024年4月14日(日) 17:00開演(16:30開場)
・ウェスタ川越・大ホール
・7,000円 全席指定

南こうせつさん、川越市に来るのは、11年振りだそうです。
ウェスタ川越・大ホールは約1700席の大型施設。
3階席までびっしり満員でした。
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珍しく、かぐや姫結成前のデビューシングル「最後の世界」が聞けました。
この時の名義は漢字で「南高節」
民謡のような「なんこうぶし」と言われて、その後ひらがなにしたと語っていました。

総じて雰囲気は良く、後方の席にも声掛けの人がいたり。
南こうせつさん、アンコールの「満天の星」サビの部分での「キラキラポーズ」を呼びかけたり。

当日の曲目です。
休憩時と終了後に書いたメモを基にしていますので、間違いがあるかもしれません。
参考まで。
[]内に、リリース年、アルバム名、歌手 を付記します。
公式サイトやウィキペディアなどで確認しました。

赤ちょうちん [1974年 三階建の詩 かぐや姫]
恋はるか [2007年 同名シングルCD 南こうせつ]
おはようおやすみ日曜日 [1978年 かぐや姫・今日 かぐや姫]
夢一夜 [1978年 こんな静かな夜 南こうせつ]
最後の世界 [1970年 デビューシングル 南高節]
マキシーのために [1971年 レッツゴーかぐや姫 第1期かぐや姫]
(休憩15分)
(一曲だけソロ・トーク中に、500マイル・スカボロフェアなど)
加茂の流れに [1972年 はじめまして かぐや姫]
うちのお父さん [1974年 三階建の詩 かぐや姫]
男が独りで死ぬときは [2019年 いつも歌があった 南こうせつ]
妹 [1974年 かぐや姫LIVE かぐや姫]
青春 [1972年 はじめまして かぐや姫]
あの人の手紙 [1972年 はじめまして かぐや姫]
神田川 [1973年 かぐや姫さあど かぐや姫]
(アンコール)
夏の少女 [1977年 今こころのままに 南こうせつ]
満天の星 [1982年 ひとりごと 南こうせつ]
僕の胸でおやすみ [1973年 かぐや姫さあど かぐや姫]


終了後の初経験です。
「出待ち」をしてしまいました。

この会場の駐車場は、建物の地下にあります。
帰りは混雑しそうなので、少し離れたコインパーキングを利用しました。
そこに向かうときに、地下駐車場出口に20人ほどの人だかり。
ははぁ、これが「出待ち」の人たちか。
集まっている方に声をかけてみると、結構フレンドリーな対応。
「静かに待ちましょう、撮影は禁止です」とのこと。
歩道にいたら、係の方が駐車場の敷地内に誘導してくれました。

10分ほど待ったでしょうか。
先にバンドの方が自家用車で出て行き、窓を開けて会釈。
ファンの皆さんも抑えた声で「ありがとう」「お疲れさま」。

その後、そばに駐車していた黒いアルファードのハイヤーが動き出しました。
そこへ南こうせつさん、歩いて登場。
私たちとの距離は10メートル足らず。
南こうせつさん、立ち止まって集まっているファンの方を向いて、声をかけて下さいます。
クルマに乗ってからも、室内灯を点け左右のスモーク窓を開けて会釈。
ファンの皆さんも、穏やかに声掛け。

へぇー。
なるほどねぇ。
ファンもタレントもスタッフも、周囲に気づかいをして、穏やかに対応するのですね。

私は、こういった事柄には疎いもので。
「花束持ってキャーキャー」といったイメージしかありませんでしたが、全然違いました。
面白かったので、機会があったらまたトライしてみましょう。

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2024年2月25日 (日)

行ってきました!!! 埼玉県川口市「南こうせつコンサートツアー2024~夜明けの風~」

埼玉県川口市で開催された、こんなコンサートに行ってきました。
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南こうせつコンサートツアー2024~夜明けの風~
・2024年2月17日(土) 17:00開演(16:30開場)
・川口リリア・メインホール
・7,000円 全席指定

南こうせつさん、川口市に来るのは、20年振りだそうです。
「20年後に同じ席でまた会おう!」と元気いっぱい。

前回の三郷市に続き「野の仏」が聞けたのが嬉しいところ。
岡本おさみ作詞、吉田拓郎作曲。
「野の仏 笑ったような 笑わぬような」
歌詞に「こうせつ君」が登場する、ほのぼのとした良い感じの歌。

もう一つ、前回同様で良かった点。
こう言ってはナンですが、、、
私があまり好きではない、自殺した友人の歌が、休憩前に片付いてくれました。
南こうせつさん、この歌にはよほどの思い入れがあるのでしょうが。
「友人が睡眠薬100錠飲んで死んだ」に客席総立ちって、どうなんでしょう。

作詞家の岡本おさみに関するエピソード。
吉田拓郎には「旅の宿」「襟裳岬」など良い歌詞を沢山書いているのに。
かぐや姫には「10円玉を2人で飲んで、どちらが早く出てくるか」。
南こうせつさんいわく。
「放送禁止になってしまいLPに入れられなかった」
「息が詰まらないよう5円玉にすれば良かった」
と笑わせてくれました。
二番は「引っ張ってどちらが長いか」(^^;
あぁ「悪いあそび」という歌の話ですね。
実際には一度も聞いたことはありませんが。

他には初めて聞く「ヘンゼルとグレーテル」
ソロ初期のシングル「今日は雨」「愛する人へ」など。

アンコールの最後は「うちのお父さん」
最後なのに、客席との掛け合いもたっぷり。
観客のノリも良くて、大変盛り上がりました。


当日の曲目です。
休憩時と終了後に書いたメモを基にしていますので、間違いがあるかもしれません。
参考まで。
[]内に、リリース年、アルバム名、歌手 を付記します。
公式サイトやウィキペディアなどで確認しました。

赤ちょうちん [1974年 三階建の詩 かぐや姫]
好きだった人 [1972年 はじめまして かぐや姫]
ヘンゼルとグレーテル [1983年 SEASIDE STORY 南こうせつ]
夢一夜 [1978年 こんな静かな夜 南こうせつ]
道[2011年 愛よ急げ 南こうせつ]
青春の傷み [2000年 青春の傷み/街並/愛をつかもう 再結成かぐや姫]
マキシーのために [1971年 レッツゴーかぐや姫 第1期かぐや姫]
(休憩15分)
(ここからソロ)
今日は雨 [1976年 南こうせつ ソロ初シングル]
愛する人へ [1977年 南こうせつ ソロセカンドシングル]
加茂の流れに [1972年 はじめまして かぐや姫]
(途中からバンド・掛け合い)
野の仏 [1973年 たくろうLIVE'73 吉田拓郎]
男が独りで死ぬときは [2019年 いつも歌があった 南こうせつ]
神田川 [1973年 かぐや姫さあど かぐや姫]
歌うたいのブルース [2021年 夜明けの風 南こうせつ]
あの人の手紙 [1972年 はじめまして かぐや姫]
夜明けの風 [2021年 夜明けの風 南こうせつ]
(アンコール)
妹 [1974年 かぐや姫LIVE かぐや姫]
満天の星 [1982年 ひとりごと 南こうせつ]
うちのお父さん [1974年 三階建の詩 かぐや姫]


会場の川口リリアについて。
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JR川口駅から、ペデストリアンデッキで連結された複合施設です。
1階1336席、2階422席、3階244席という、大規模なメインホール。
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なのですが。
1階前方では座席の傾斜が緩く、前の人の頭が気になります。
トイレの数も、絶望的に少なかったです。
ネットで確認しました。
https://www.city.kawaguchi.lg.jp/soshiki/01060/035/kaisyuu/42587.html
平成2年の開館から30年以上が経過。
大規模改修のため、令和6年3月1日から約2年間、全館休館。
だそうです。

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2024年2月20日 (火)

行ってきました「三遊亭鬼丸講演会」

誘ってもらって、こんな講演会に行ってきました。

東和銀行北本支店新生会 新春講演会
講師:三遊亭鬼丸氏
日時:2月15日(木) 18:00開場 18:30開演
場所:北本市文化センター
演題:「落語的人生のすすめ」
費用:無料 ※要整理券

聞いたこともない団体ですので、一応チェック。
https://www.towanewsis.net/
東和新生会は、東和銀行と親密なお取引先及び東和銀行で構成し、将来を展望して、
お互いの発展に寄与することを目的に平成8年4月に発足いたしました。
この講演会は、この会の支店単位での活動のようです。

三遊亭鬼丸さん。
埼玉県在住の落語家さん。
埼玉ローカルのFM局「NACK5」で「GOGOMONZ(ゴゴモンズ)」という番組のパーソナリティ。
Onimaru_202402


さて当日です。
かなりの盛況。
開演までには、ほとんどの席が埋まりました。
観客は、年配の方が多いです。

予定時刻通りに開演です。
この会の会員各社の方が登壇して挨拶したり、銀行の偉い人の挨拶があったり。
その後、やっと三遊亭鬼丸さん登場。

まずは「講演会」です。
スーツで立って語ります。
この会を「講演会」にするというのが、うまいですね。
上司の決裁を受けるのに「落語会」ではね、、、
と笑わせてくれました。
その後も別に「人生のすすめ」ということもなく、落語家になった経緯などを語って。
最後は、うまく締めていました。
みのもんたさんが、こんなことを言っていました。
「どんな状況でも人前で暑い、寒い、疲れた、眠いは言わない」
だそうです。
記憶で書いていますので、違うかもしれんが。

着替えの時間が入って、後半は「落語」です。
最初に少し、落語そのものの説明。
若い者とご隠居さん、子どもと親のやりとり。
視線の向け方などで演じ分ける。
例えば「はばかり」など、今は使われない江戸言葉も出てくる。

話の流れで、そのまま「勘定板」に入ります。
ある田舎では、トイレに行くことを「勘定」という。
そんな田舎から、はるばる江戸見物にやってきた主人公。
宿に着いて、番頭に「勘定がしたい」と言い出す。
番頭「勘定はお帰りにまとめて」

客「まとめるなんて出来ない、今すぐしたい」
といった滑稽噺です。
おやおや、銀行関係の講演会で下ネタか、と思ったのですが。

次の演目は「井戸の茶碗」です。
貧しい浪人者が困窮して先祖伝来の仏像をくず屋に売る。
その仏像を、細川家の家来が買い取ると、中から大金が出てきます。
正直者同士が「受け取るわけにはいかない」と・・・

といった人情噺です。

鬼丸さんいわく。
下ネタから正直者の美談まで、落語の演目はこんなに幅広いんです。
とのこと。
なるほど。
失礼ながら、多くの観客は「タダだから来た」という感じでしょう。
そのようなお客さん相手に、うまい展開ですね。
どちらの演目も大変面白く、大満足でした。


思い出してしまったので、4年前のことを蒸し返します。
同じ三遊亭一門の三遊亭遊馬さん。
「人権啓発の大会」のゲストで、中学生などを前に一時間もかかる大ネタ
2019年12月24日(火) 聞いてきました「三遊亭遊馬 中村仲蔵」
ほとんど笑いどころのない、歌舞伎役者の努力と出世の噺。
これではねぇ・・

三遊亭遊馬さんの落語自体は、大変面白いのですが。
2019年12月8日(日) 国立演芸場で落語「三遊亭遊馬独演会」
2019年7月26日(金) 日本橋で落語「三遊亭遊馬・瀧川鯉朝二人会」

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2024年2月15日 (木)

行ってきました 川越市蓮馨寺の「辻講釈」

2024年2月8日(木)です。

埼玉県川越市の蓮馨寺では、毎月8日に呑龍上人の縁日が開かれます。
屋台やフリーマーケットなどと共に、午後には講談師による「辻講釈」
以前から気になっていましたが、初めて行ってみました。
辻講釈を楽しむ会 川越
日時:2024年2月8日13:00
場所:蓮馨寺 境内 埼玉県川越市連雀町7−1
開演:13時
料金:聴講無料投銭大歓迎
出演:梅湯/琴梅「一休禅師・悟りの心」
問合せ:03-3806-1648 辻講釈を楽しむ会事務局 宝井

人気の観光地の川越です。
こちら蓮馨寺の周辺にも観光客が大勢。
駐車場は境内の右側にありますので、参道にゆっくりと進入。
幸いにも、駐車場は空きがありました。

参道には屋台が並んでいます。
両脇には古着などのフリーマーケット。
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受付の脇には大きなカンバン。
毎月八日呑龍デー
 十一時 大道芸能
 十三時 宝井師匠講談
・さわる仏「おびんずる様」
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まずは本堂に手を合わせましょう。
ぴかぴかの「おびんずる様」
「針供養」の受付もありました。
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境内に「辻講釈」の垂れ幕とともに、小さな演台とワイヤレススピーカー。
客席は、パイプ椅子が10数脚。
30分前頃から、ぽつぽつと席が埋まり始め、そのうち立ち見の人も。
さて午後1時になりました。
まずはお弟子の宝井梅湯さん登場。
今年の春に真打になるそうで、真打興行のビラが配られました。
演目は「天保六花撰」の「三千歳愛想尽かし」をきちんと演じていました。
花魁の「三千歳」は、馴染みの御家人くずれ「片岡直次郎」に金を無心され愛想を尽かす・・・
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続いて、師匠の宝井琴梅さん登場。
こちらは世間話のように話に入っていきます。
先日、地方の小学校の「講談勉強会」に行ったとのこと。
そこで「鮫講釈」を演じたそうです。
おや珍しい。落語では有名な演目ですが、講談でも語られるのですか。
船旅の途中で船がサメに囲まれ動けなくなり、誰かが犠牲にならなくてはならない。
選ばれた講談師がでたらめの講談を語り、船べりを叩くとサメが逃げてしまう・・・
ここで「地」に戻ります。
小学生相手に、落ちの「かまぼこをたたく音と勘違いした」が通じなかったと。
なるほど、そうでしょうねぇ。
一応書いておきます。
昔は「かまぼこはサメの肉を包丁で叩いて作った」ので、サメがその音だと思ったという、落ち。
さらに、芥川龍之介「蜘蛛の糸」の話になります。
この通り、蜘蛛の糸を上るカンダタを熱演。
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2時を過ぎて「今日は一休禅師の話だった」と笑いを取っていました。
観客はこんな感じです。
私も含め、結構な年の人ばかり。
「投げ銭箱」もありました。
私も少し入れてきましたが、お札も結構入っていました。
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仕切りも何もない、境内での開催です。
周囲の屋台や駐車場の音も、そのまま聞こえます。
すぐそばのお団子屋さんの匂いも漂ってきます。
私も食べたくなってしまいました。
焼き団子一本100円とリーズナブル(^^)
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これはどうも、なかなか良い雰囲気です。
都合が合えば、また来てみましょう。

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2023年11月23日 (木)

浪曲「真柄のお秀」雑考

先日の神田連雀亭での「真柄のお秀」について。
この演目は、私は今回初めて知りました。
思うところがありましたので、書いておきます。


まずは、池波正太郎「剣客商売」の登場人物との類似について。

この演目の主人公「お秀」は、このような人物です。
・身長六尺余体重三十五貫という大女で、化粧もしたことのない十八歳
・伊勢参りの途中でこの宿に泊まったが、母親が病で亡くなる
・世話になったお礼として、この宿で働いている
・身の上は分からないが、武芸の嗜みもあり、才智あり機転も利く正直者
・酒の席での「嫁に欲しい」を真に受けるほど、うぶで純情

なるほど。
池波正太郎「剣客商売」には、こんな登場人物がいます。

「杉原秀」(第五巻・手裏剣お秀)
・事情があり脱藩した剣術師範の娘
・父を亡くし、一人で道場を守る手裏剣の名手
・見た目は農婦のようだが人格高潔

「おせき」(第三巻・深川十万坪)
・深川で升酒屋を営む「金時婆さん」
・荷車から落ちた米俵を、ひょいひょいと荷車に積み直してしまう怪力
・若い頃から苦労を重ね、人情に篤い

「千代乃」(第三巻・婚礼の夜)
・出羽本庄藩江戸藩邸の武具奉行の娘
・醜女というのでもないが、だからといって美女には遠すぎる
・体格が立派で、縦にも横にも量感がありすぎる
・だが、肌の色はぬけるように白く、細い眼はやさしい光をたたえ、性質は温順そのもの

様々な点で今回の「真柄のお秀」に似ています。
池波先生、このような古典芸能からも、人物像の着想を得ていたのかも知れません。


次に、当日の観客について。

観客から笑いが起きたのは、次のようなシーンです。

・関内はお秀に「嫁にする」と軽口をたたく
 お秀がそれを真に受けたのに驚き、夜中に宿を抜け出す

・一年後、お秀が伊勢から越前まで押しかけてくる
 驚いた関内は、使用人に後を任せて屋敷から逃げ出す

容姿に問題のある女性の、純粋な気持ちからの行動を笑う。
まさに「ルッキズム」ですねぇ。
観客は男性がほとんど。
年齢層は、言うまでもありませんね。

テレビで古い番組などの放送時に、こんな感じの表示が出ます。
「時代背景や作者の意図を尊重しオリジナルのまま放送します」
寄席でも同様の表示が必要だ、なんて思いつきましたが、、、
ルッキズム解消には、全く関係ないですね。

古典に対して、現代の視点で文句をつける。
野暮は承知してはいますが。

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2023年11月21日 (火)

行ってきました「神田連雀亭」

8月にも行った、小さな寄席です。
2023年8月21日(月) 歩いてきました 神田周辺「神田連雀亭」

秋葉原駅から、徒歩10分足らず。
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二ツ目の落語家・講談師専用の定席。
わずか38席です。
前回は平日で、観客は数人でした。
今回は20人以上という盛況でした。
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日替り昼席&講談きゃたぴら
開場13:00 開演13:30 終演15:00
木戸銭は1,000円。
今回は浪曲師二人と講談師一人、全員女性です。

東家三可子 浪曲「沼津の秋太郎」(三味線 けい子)
渡世人の秋太郎。
義理で殺めた藤太郎に頼まれ、母の元に預かった金を届ける。
そこで母に藤太郎と間違えられ、そのまま藤太郎として孝養をつくす決心をする。
ところが、祝言の日に秋太郎を恨む男がやって来て・・・

神田こなぎ 講談「出世証文」
大坂のおもちゃ屋、淡路屋喜三郎。
大仕事で事故があり150両の借金を背負う。
それを知った妻は逃げてしまう。
江戸へ出て菓子屋や鰹節屋で働き、練り羊羹の店で成功。
鰹節屋の娘と結婚し、大坂に戻って借金の「出世証文」を清算する。

国本はる乃 浪曲「真柄のお秀」(三味線 道世)
宿屋で働くお秀は身の丈六尺の大女。
宿に泊まった優男の侍の真柄刑部。
嫁に迎えると軽口をたたくが、お秀が本気にしたことを知って逃げる。
お秀は刑部を追って家に押しかけて・・・

きりっと格好良い東家三可子さん。
ふくよかで優しい感じの神田こなぎさん。
大きな身振りで、若くて元気な国本はる乃さん。

落語講談浪曲の三大話芸。
男性が女性を演じたり、その逆だったりするわけですが。
女性演者でも、修羅場はきちんと声を張り上げて迫力十分。
そして、女性を演じる場面では、しっかりと女っぽく。
女性演者の方が、その違いが際立つように感じます。
特に若手講談師に女性が多いというのも、納得です。

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2023年10月27日 (金)

行ってきました!!! 埼玉県三郷市「南こうせつコンサートツアー2023~夜明けの風~」

埼玉県三郷市で開催された、こんなコンサートに行ってきました。
Minami_202310
南こうせつコンサートツアー2023~夜明けの風~
・2023年10月22日(日) 17:00開演(16:30開場)
・三郷市文化会館 大ホール
・6,800円 全席指定

三郷市に来るのは、7年振りだそうです。
その時は「ひまわりの家支援コンサート」というイベント。
なるほど「特定非営利活動法人 ひまわりの家」というのが、あるようです。

つい先日、谷村新司さんが亡くなったばかり。
「谷村新司、山本コウタローも亡くなったし、、、」
「次に三郷に来るのは7年後、う~ん」と、笑わせてくれました。
余談ですが。
歌は「走れコウタロー」ですが、芸名は「山本コウタロー」だったのですね。

気落ちしてノリの悪い内容になるかと心配していましたが、
そんなことも、なかったようです。

今回は野の仏」なんて渋い歌が聞けました。
岡本おさみ作詞、吉田拓郎作曲。
「野の仏 笑ったような 笑わぬような」
歌詞に本当に「こうせつ君」が登場します。
ほのぼのとした、良い感じの歌。
その次が「男が独りで死ぬときは」
やはり、思うところがあっての選曲なのかも知れません。

当日の曲目です。
休憩時と終了後に書いたメモを基にしていますので、間違いがあるかもしれません。
参考まで。
[]内に、リリース年、アルバム名、歌手 を付記します。
公式サイトやウィキペディアなどで確認しました。

赤ちょうちん [1974年 三階建の詩 かぐや姫]
好きだった人 [1972年 はじめまして かぐや姫]
おはようおやすみ日曜日 [1978年 かぐや姫・今日 かぐや姫]
夢一夜 [1978年 こんな静かな夜 南こうせつ]
葡萄の季節 [1984年 帰郷 南こうせつ]
うちのお父さん [1974年 三階建の詩 かぐや姫]
マキシーのために [1971年 レッツゴーかぐや姫 第1期かぐや姫]
(休憩15分)
こんな静かな夜 [1978年 こんな静かな夜 南こうせつ] (※ソロ)
野の仏 [1973年 たくろうLIVE'73 吉田拓郎]
男が独りで死ぬときは [2019年 いつも歌があった 南こうせつ]
神田川 [1973年 かぐや姫さあど かぐや姫]
歌うたいのブルース [2021年 夜明けの風 南こうせつ]
あの人の手紙 [1972年 はじめまして かぐや姫]
夜明けの風 [2021年 夜明けの風 南こうせつ]
(アンコール)
妹 [1974年 かぐや姫LIVE かぐや姫]
満天の星 [1982年 ひとりごと 南こうせつ]
おもかげ色の空 [1972年 かぐや姫おんすてーじ かぐや姫]

会場の三郷市文化会館について。
20231022_01
結構古い建物です。
駐車場の台数が少なく、近くの有料駐車場の案内図が配られていました。
女性用トイレが少ないらしく、長い行列になっていました。
客席もちょっと窮屈で、お尻が痛くなりました。
いつ頃作られたのか、軽く検索してみても分かりません。
隣接する「みさと団地」が1973年、最寄り駅のJR武蔵野線「新三郷駅」の開業が1985年。
おそらく、その頃に作られたのでしょう。

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