蒸し返しになりますが。
7月14日に公開された、宮﨑駿監督の新作映画「君たちはどう生きるか」について。
世間では高評価と低評価に、はっきりと分かれているようです。
私としては「後者」なわけですが。
この映画について、鈴木敏夫プロデューサーの言葉です。
失礼して、ネットの記事を一部引用します。
https://coconutsjapan.com/etm/post-99048/99048/
鈴木さんはこれまで、プロデューサーとして手堅く作品づくりに携わってきたと言います。
「石橋を叩いて渡るって言うじゃないですか。僕、叩いても渡らないですよ。そのぐらいね、慎重だったんです」と言うほど、作品の内容も宣伝方法も手堅く、興行収入につながるような手法を取ってきたそう。
しかし、『君たちはどう生きるか』で初めて鈴木さんは手堅さから離れ、自由な作品づくりに挑戦。
「宮崎駿に今回だけ、初めてですよ?『好きなものやって下さい』って」と、宮崎監督の好きなように任せたことを明かします。
なるほど、ねぇ。
先の「重版出来!」の中で、この件にマッチする名セリフがあります。
第2巻の22ページ。失礼して、一部を切り出し。
漫画雑誌「バイブス」編集部の五百旗頭(いおきべ)デスク。
人気漫画家の不調に対して、何も言えない新人の黒沢を、きつく指導します。
漫画家に自由に描かせてどうする!
描きたいシーンしか描かないぞ。
描きたくないような地味なコマを重ねて重ねて、
やっと辿り着くのが「物語」だよ。
描く側の苦しみは読者の喜びと正比例するんだ。
その作品を最も高いクオリティに引き上げるのが、
俺たち編集者の仕事なんだ。
この機会に書いてしまいます。
あくまで私の個人的な評価ですが。
分かりやすく面白い大ヒット作の後に、あれれ?となった、あれこれ。
しげの秀一のバイクやクルマ作品の3作目。
バリバリ伝説↗頭文字D↘MF-ゴースト
平成版ガメラ三部作の3作目。
大怪獣空中決戦↗レギオン襲来↘邪神<イリス>覚醒
新海誠の大ヒット後の作品。
君の名は。↘天気の子↘すずめの戸締まり
樋口真嗣と庵野秀明の「シン」シリーズ。
シン・ゴジラ↘シン・ウルトラマン→シン・仮面ライダー
いずれも「成功体験」を受けて「大作家」になってしまい、、、
周囲のチェック体制が弱くなってしまったのかな、と想像しています。