あっとおどろくニュースがありました。
【独自】スーパー戦隊、放送終了へ テレ朝、半世紀の歴史に幕
10/30(木) 19:22配信
テレビ朝日系で放送されている特撮ヒーロー番組「スーパー戦隊シリーズ」が、現在の「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」を最後に終了することが30日、関係者への取材で分かった。
1975年開始の第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」から世代を超えて愛されてきた人気シリーズが、半世紀の歴史に幕を下ろす。
関係者によると、イベントや関連グッズ、映画化などで得られる収入が、番組制作費に見合わないことなどが放送終了の背景にあるという。

うーん。
「収入が、番組制作費に見合わない」のですか。
テレビ朝日の決算資料などをチェックしましたが、番組別の収支は分かりませんでした。
代わりに、目安になりそうな情報に行きつきました。
どなたもご存知、玩具やゲームなどの大手「バンダイナムコ」の決算資料です。
2025年3月期 決算短信補足資料
バンダイナムコホールディングス IP別売り上げ
https://www.bandainamco.co.jp/files/02_2025E5B9B43E69C88E69C9F_E8A39CE8B6B3E8B387E6969.pdf
IPは「知的財産」を意味するIntellectual Propertyの略語です。念のため。
この資料から、一部抜粋します。
これを、売上順に並び替えてみます。
2025年度 IP別売上高(グループ全体)単位:億円
・DRAGON BALL:1,906
・機動戦士ガンダム:1,535
・ONE PIECE:1,395
・仮面ライダー:307
・NARUTO:269
・ウルトラマン:140
・アンパンマン:114
・プリキュア:79
・スーパー戦隊:64
うわっ。
ドラゴンボールやガンダムなどは、文字通り桁違い。
同じ東映製作の仮面ライダーに対して、約1/5。
同じ幼児向け長寿番組のアンパンマンに比べても、約半分。
売上のごく一部でしょうが、玩具店のソフビコーナーが思い浮かびます。
ウルトラマン・ウルトラ怪獣・仮面ライダーなどは、初代からの定番キャラクターが並んでいたと思います。
これは、ガンダムやポケモンでも同様ですね。
それに対して、戦隊ヒーローでは過去作の商品は見かけた記憶がありません。
つまり「過去作が収入につながらない」ということでしょうか。
昨日私は、最近のシリーズは「設定が複雑で、誰のための話なのか分からない」と文句を言ったわけですが。
・2025年10月31日(金) 雑考「スーパー戦隊」
過去のキャラクターを登場させるのは「過去作を収入につなげる」ためだったのでしょうか。
続報と言いますか。
こんなニュースもありました。
【スーパー戦隊、放送終了へ】幹部が明かした「自転車操業」と「ライダーとの温度差」新たなフェーズ見据えるも叶わず
10/30(木) 20:02配信
スーパー戦隊の映画公開に合わせ、7月に東映・キャラクター戦略部の白倉伸一郎氏に話を聞いた。
79年から毎年、新シリーズが放送されているだけに、驚いたのは「よくも悪くも自転車操業」と1年先の作品が決まっていないということだった。
半世紀の節目となった「ゴジュウジャー」は、過去のレッドを再定義するなど、その先に進むための意欲作だった。
「ゴジュウジャーは、スーパー戦隊の歴史をもう一度語る番組だと思います。
だから、51作目がその延長線上にあってはならない。
番組そのものが次のステージに行かないといけないと思いながら…
ふぅ~ん。
「よくも悪くも自転車操業」ですか。
テレビ朝日は、企画や制作は東映に丸投げだった、という意味でしょうか。
それはともかく。
「戦隊ってライダーよりもなんとなく同じことを繰り返しているってイメージが世間にもあると思うし、現場にもあるんですよ」
ゴジュウジャーは「過去のレッドを再定義するなど、その先に進むための意欲作」
へぇ~。
複雑な設定は、先の「過去作を収入につなげる」のではなく「先に進む意欲作」だったのですか。
やれやれ。
同じことの繰り返しで、何が悪いのでしょう。
あれこれこねくり回して、メインの視聴者たる幼児には理解できないような謎設定に陥ってしまう・・・。
まぁねぇ。
「仮面ライダー」シリーズだって似たようなものですが。
今年の夏には、こんなイベントに行ってきたのですが。
・2025年8月14日(木) 行ってきました 東京ドームシティ「ゴジュウジャーショー」
残念ながら、今年が「最後の東京ドームシティ戦隊公演」になってしまったようです。
・2025年8月14日(木) 行ってきました 東京ドームシティ「全スーパー戦隊展」
こちらも、実は「戦隊ヒーロー最後の大イベント」として、企画したものだったのでしょうか。
「戦隊展」には「大きなお友だち」も結構大勢見かけましたが、まぁごく一部でしょう。
「視聴者が幼児に限られるIP」は厳しい。
「少子高齢化の深刻化」という見方もできそうです。
大変残念ではありますが、どうにもなりません・・・